2018.08.06
皆さんこんにちは。東京浜松町/大門にあるALFフランス語学校です。
ブログではフランスやフランス語に関する様々な情報をお伝えしていきます。
今日は2018年、フランスで人気の赤ちゃんの名前について。
①Louise
昨年に引き続き1番人気はLouise。クラシック名前です。ドイツ語の「輝かしい」、「戦士」という語源を持つこの名前は、Saint-Vincent-de-Paulの弟子であるLouise de Marillacに捧げられたものでもあります。
②Emma
こちらも長年人気のある名前。ドイツ語の「家」「大きな、偉大な」という語源を持ちます。フランスやイギリスで王女様の名前に使われたこともあります。聖母エマ(Emma)にささげられたものでもある名前です。小説『ボヴァリー婦人』主人公の名前としても有名です^^
③Jade
2017年は2位でしたが今年は3位。美徳の石とされる緑の石に由来する名前です。
④Chloé
昨年に引き続いての4位。
ギリシア語で「若い植物」を意味するこの名前。 ギリシャの女神の呼び名でもあります。
⑤Alice
昨年に引き続いての4位。この名前のもととなっているAdélaïdeは「高貴な系統」を意味します。
不思議の国のアリス、が書かれてからは、古典的なイメージとファンタジックなイメージの両方を持ち合わせる名前です。
神聖ローマ帝国の創設者であるオットン大王の妻であるセント・アデレードにも重なる名前です。
①Gabriael
「神は私の力です」という意味を持つ名前。福音の中では、大天使ガブリエルとして現れますね。
②Raphaël
ヘブライ語でラファエルは「神は治癒しました」という意味。ラファエルもガブリエルと同じく大天使ですね。
③Jules
ローマ語で、「全体性、自然状態」という意味。有名なローマの一族の名前でもありました。
④Léo
ライオンを意味するラテン語のレオ。日本人の感覚では新しい感じのするこの名前ですが、フランスでは1世紀に流行った名前でもあるそう。
451年に聖母マリアに神の母親の地位を認められた守護聖人レオ1世の名前でもあります。
⑤Lucus
語源はラテン語での"光"。古い形ではLukeという名でした。第三福音の著者Lukeとドミニカ共和国の宣教師Lucusの名前でもあります。
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フランスでの名づけは、聖人の名前からとることが多いです。
祖母や祖父などの先祖の名前を引き継いだりすることもあります。
そのため、苗字の多様性に比べ、ファーストネームは聞き覚えのある名前が多くなります。
中には二人の聖人の名前を入れることも。
フランスでは、それぞれの日に聖人の名前が当てられているので、誕生日とは別に、名前の聖人の日に「今日は●●の日だね。おめでとう。」のように声をかけることもあるそうです。
とはいえ、毎年少しの人気やトレンドの移り変わりはあるようで、年ごとに人気の名前の順位が書かれた辞典も発行されるそう。
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参考サイト:
https://www.enfant.com/galeries/grossesse/prenoms/le-top-des-prenoms-de-filles/1/
https://www.enfant.com/galeries/grossesse/prenoms/le-top-des-prenoms-de-garcons/5/
(↑ 参考サイトの写真の赤ちゃんがそれぞれかわいすぎて悶絶しました...笑)
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いかがでしたでしょうか?
それでは次回をお楽しみに!