2017.09.07
皆さん、こんにちは。ALFフランス語学校です。
ALFフランス語学校ではブログでフランスに関する様々なトピックを掲載していきます!
今日はフランスの見どころを紹介する"フランスの旅シリーズ"の第3弾をお送りします。
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今日ご紹介するのは、フランス南西、ペリゴール地方の中心に位置するサルラ(Sarlat)。
(1965年にラ・カネダのコミューンが合併し、正式名称はサルラ・ラ・カネダ(Sarlat-la-Canéda))
カロリング朝時代発祥のベネディクト会派修道院の周りで商業の中心地として発展した中世都市で、
英仏の100年戦争で一時は荒れ果てましたが、修復や増築を重ねた結果、
中世、ルネッサンス、古典様式といった様々な時代の建築が調和する美しい街並みの佇まいが魅力的な町となっています!
主な見どころをピックアップしてみますね。
町のどこからみても目に入る印象的なシルエットは16~17世紀に建てられたサン・セサルド大聖堂。味わい深い柔らかい色合いのライムストーンの壁面は古さが伝わるシンプルな外観。中も落ち着いたシンプルな雰囲気ですが、それゆえに鮮やかなステンドグラスの数々から光が差し込む様子が一層美しく感じられます。
大聖堂からまっすぐ道でつながるのが中心地リベルテ広場。
毎週土曜日には朝市が開催され、広場にはぎっしりとテントが!
グルメの町ともよばれるサルラ。野菜やフルーツなどの新鮮な食材はもちろん、名物のフォアグラやセップ茸、クルミなども並び目移りしてしまいます!
豪快に作られているパエリアも美味。びっくりするほど巨大なヌガーの塊にもお目にかかれます。
食べ物だけでなく、帽子や洋服、雑貨など色々なものが売られて大賑わい。
また大道芸人たちのパフォーマンスも必見です!
この大聖堂の向かいに建つのが、「ラ・ボエシの家」-エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ(Etienne de la Boétie)の生家。
ラ・ボエシは、哲学者モンテーニュの親友で現代の政治哲学の創始者ともいわれる人物。
今でも、弱冠18歳のころに、人が支配し、人が支配される仕組みを論じた「自発的隷従論」(原題: Discours de la servitude volontaire)は多くの人の心を打ち続けています。
遠目にみると、なんだか子どものころスケッチブックに書いた家がポンっと飛び出してきたようなかわいらしさですね^^
近くでみると窓周りには、繊細な装飾が扉や窓周りに施されいてルネッサンス様式の魅力が感じられます。
サン・サセルド大聖堂の裏にあるのが死者の灯明塔。12世紀から13世紀にかけて主に作られ、
形は様々ながら、ヨーロッパのいろいろな地に残っているのですが、
建てられた目的については、
人が墓地に迷わず来られるようにするための灯台、
死者の供養や見守り...などいろいろな説はあるようですが、詳しいことは明らかになっていないのだとか。
もしかしたら、中世に生きた人たちが、灯明塔を頼りに
変わらない街並みを懐かしく長めにちょっぴりやって来ることがあるのかも...なんて、明確にわからない分、自由な想像が膨らみます。
いくつか建築物をあげましたが、サルラはマルロー法で初めて保護された町ということもあり、
有名なものに限らず、どの建物をとっても1つ1つがはっとする美しさ。まるで町全体が贅沢な博物館です。
石畳の入り組んだ道を歩きながら、気分はさながら中世の町にタイムスリップしたかのよう。その風情と美しさに心動かせるのがサルラの魅力です。
また、こちらは夜のサルラ。日中とはガラリと見せる表情が変わります。
夕暮れ時、雨の日...など、
時々の豊かな表情を楽しむのもよいですね。
ちなみにこの町はシンボルはフォアグラが有名なこともありガチョウ。
可愛いガチョウの銅像をはじめ、街中ではたくさんのガチョウのマークやシンボルを見かけるはず。
またフランス王フランソワ1世の紋章であるサラマンダーのシンボルも。ぜひ楽しみながら見つけてみてくださいね♪
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いかがでしたか?
建物の壁に手を触れながら、中世の時代に思いをはせ、散策してみたい町ですね。
ぜひ、次の旅行の行先の一候補にしてみてください!